「バナナペーパー」との出逢い
Encounter
きっかけinspire
私たちは留学事業などを通じてフィリピンと深く関わっています。
ある日フィリピン人のビジネスパートナーから、「収穫後に刈り取られた膨大な量のバナナの茎が放置されて土壌汚染の原因となっている」という話を聞きました。
それをなんとか解決できないかと私たちは考えました。
ひらめきInspiration
バナナの茎には良質な繊維がある
そのことを知った私たちは
「バナナの茎の繊維で紙を作ろう」と思い立ちました。
とはいえ、取れる繊維の量は茎の総重量のわずか0.7%に過ぎません。
とてもレアな繊維です。
また、繊維を取り出すためにはかなりの手間と時間を要します。
しかし、これを成功させることで環境保護に貢献出来るし、
紙が売れてお金が得られればフィリピンの方々の雇用促進にも繋がります。
「お世話になっているフィリピンへの恩返しが出来る」
と考えた私たちは、
2019年に100%バナナペーパーの製作に取り掛かりました。
途中コロナ禍に見舞われながらも粘り強く試作を積み重ね、安定した品質の製品供給が可能となったことをうけて、2023年3月1日に「BP100」ブランドの初回製造・出荷品として名刺サイズの100%バナナペーパーの販売を開始しました。
100%へのこだわりCommitment to 100%
バナナの繊維は硬めで、紙作りには少々やっかいです。
バナナ繊維を20%含む紙であれば世界フェアトレード連盟(WFTO)の認定が得られるため、20%含有ペーパーを販売する大手製紙メーカーはありますが、私たちはあくまでも100%にこだわっています。
製紙機械を使えないため大量生産は困難ですが、フィリピンの方々に関わっていただくことで雇用を促進出来ます。また、100%だからこそ出せる独特の風合いを大切にしたいという思いがあります。
私たちはこれからも「100%」にこだわり続けます。