皆さんがフィリピン料理と聞いて思い出すものは何でしょうか?
「そもそも思い浮かばないなぁ・・・」という方も少なくないかもしれません。それぐらい一般的に知られていないのがフィリピン料理です。
しかし、どんな国にでも名物料理があるように、フィリピンにも世界に誇ることが出来る料理がしっかりありますよ!
今回は、広く一般庶民に親しまれている大衆料理「シシグ」をご紹介します。
実はこのシシグ、クラークがあるパンパンガ州生まれの「偉大なるB級グルメ」なのです。
まずシシグの由来ですが、豚の頭部にある余った肉(ほほ肉や耳など)や内臓を使って作られた料理が始まりで、なんと300年もの歴史を持つ伝統料理なのです。
つまり、スペインによる統治の時代から既にあったということになりますね。
もはや単なるB級グルメで片づけるのは失礼にあたるほどの伝統料理といっても過言ではありません。
現代における一般的なシシグは・・・
豚(肉・ハツ・レバー)、そして様々な野菜をみじん切りにしてミックスします。
(フィリピン料理には絶対に欠かせないレッドオニオンをお忘れなく!)
そこにオイスターソースや醤油をベースにいろんな調味料を使って作った特製ソースをふりかけて炒めます。
最後に卵を落として完成!フィリピンを代表する柑橘類のカラマンシーも沿えて・・・
ポークの濃厚な味と野菜の旨み、卵のマイルドな味を、特製ソースが「一流指揮者」にように見事な味のハーモニーで彩ってくれます。
濃厚かつ奥深い味わいでありながら、B級テイストの域を決して超えることがない親しみやすさ。
これこそが「B級グルメのキング」たる所以なのでしょう。
フィリピン名物ガーリックライスと一緒にガツガツいくのもよし!
サンミゲルビールのおつまみとしても最高!
ちなみにオススメのお店は・・・
全国チェーン店「Gerry’s Grill」のシシグはかなりイケます!
クセになる味付けの秘訣は、お店でも販売している特製ソース。甘みとコクのバランスが絶妙過ぎてヤミツキになります。
でも筆者としては、やはり本場クラークでいろんなお店のシシグを楽しんでほしいです。
筆者のオススメは高級料理店「RUSTICA」のシシグ。
濃い味付けではなく、しっかりコクとウマみが同居していて思わずガッついてしまいました・・・
そして、
「帰国しても本場の味を楽しみたいっ!」
という方には、現地で缶詰をお買い求めの上日本へお持ちいただくのもよいでしょう。
いろんな種類のシシグ缶がありますが、特にオススメなのは「Purefoods Sizzling Sisig」ですよ!
なお、PinPonサイトのPurefoodsシシグ缶を使った⇒「美味しいシシグの作り方動画」は、こちらからどうぞ!」
~フィリピンからシシグ缶をお持ち帰りいただいた方は、ぜひ参考にして作って下さい!~
<参考文献>
・フィリピン政府観光省 シシグ紹介ページ
https://philippinetravel.jp/filipino-recipes/pampanga-sisig/
・Gerry’s Grill
https://www.gerrysgrill.com/